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SBS:Short Bowel Syndrome(短腸症候群)

SBS Lifeは、短腸症候群(SBS)に関する情報や患者さんの生活をサポートするための情報をご紹介します。

SBS Life〜短い腸のはなし

SBS Lifeは、短腸症候群(SBS)に関する情報や患者さんの生活をサポートするための情報をご紹介します。

ドクターからの
メッセージ

渡辺 憲治 先生

兵庫医科大学 IBDセンター 内科
准教授/診療部長(取材当時)

取材:2022年2月17日(木)

短腸症候群(SBS)およびその背景疾患であるクローン病の治療は、近年大きく進歩しており、以前に比べてより良い状態を維持できるようになりました。最近では、クローン病からSBSに進展する患者さんはとても少なくなっています。また、中心静脈栄養の点滴の減量や離脱を助ける可能性がある新しい薬剤も登場し、たとえSBSになったとしても点滴をしながら生活の質が向上できると期待されています。

ただし、医療というのは専門の医師がいればそれで全てうまくいくというものではありません。突然病院に来なくなってしまう、自己判断で治療を中止してしまうなどの行為は病気の悪化や合併症のリスクが高まることにつながりますので、患者さんには通院と検査の継続をしっかりと守っていただきたいと思います。現在の医療では短くなった腸を長くすることはできませんので、病状を今より悪化させないようにすること、日常生活に支障が出ないように維持することが治療の目標となります。そのためには、長期的に安定した治療を継続する必要があり、患者さんと医療関係者がお互いに協力しなければなりません。医師、看護師、薬剤師をはじめとした多くのスタッフが患者さんの支えになりたいと考えて動いています。ぜひ、このことを知っていただき、同じ心をもって、積極的に良好な関係を築くように、前向きに治療に取り組んでいただければと願っています。

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